
「鶴は千年亀は万年」と誰が言ったかわかりませんが、何やら縁起の良さそう。
日本酒や振袖や留袖など着物においても広く描かれているこの鶴紋様について今回は紹介していきます。
鶴紋様について
鶴紋様の意味として1つ目は、冒頭にも書きましたが「鶴は千年」という言葉があるように、鶴紋様は長寿や生命力の豊かさを象徴しています。昔から位の高い身分の方の身に着ける装飾品に用いられていました。
七五三や結婚式・成人式の振袖・帯などにもおめでたい柄、吉祥紋様として多く使われています。
※吉祥文様とは、国によって様々ですが縁起がいいとされる動植物や物品などの印を意味する紋様の総称です。鶴・亀甲・市松・松竹梅など数多くあります。
鶴は、生命力と長寿の象徴とされ、おめでたいシーンに最適の柄のひとつ。鶴の鳴き声は高く天まで届くとされ、神様と人間をつなぐ存在とも言われてきたそうです
二つ目の意味として「天と地をつなぐ存在」といわれています。
鶴の鳴き声は高く、非常によく通ります。このことから、鶴の声は遥か遠く神様がいる天界にまで届くと言われています。まさしく日本の祝福の行事にふさわしい紋様ですね。
3つ目の意味として「夫婦円満」の象徴でもあります。
鶴はつがいになると一生相手を変えず一生添い遂げるそうで、結婚式では夫婦がいつまでも仲睦まじく一生添い遂げられるようにという意味が込められるようになりました。
鶴紋様の種類
こんなめでたい鶴紋様にもまた様々な種類があり、その種類によって名称も様々です。
飛鶴文・雲鶴文
鶴が飛翔している様子を文様としてしたものです。
鶴は求愛期以外の時期でも相互ダンスをしたり跳びはねたり、飛翔したりします。
自由に飛び交い、軽やかに踊る鶴の舞を多様なデザインで描かれています。
雲鶴文は雲と鶴が飛び交う様を描いた紋様で
中国では、優れた人格の持ち主の象徴とされていました。
立鶴文
一羽の鶴が立っている様子。静かな佇まいに品格を持ち合わせた美しい文様です。
折鶴文
長襦袢やお着物・七五三や染帯の柄に使われています。
最後に
鶴を用いた文様はまだまだたくさんあります。
白い羽根に赤い頭
まさしく日本を象徴していますね。
最後までお読み頂きありがとうございます★
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